入試に関するお知らせ

入試広報担当の北鎌よもやま話No.23「ほうきの話」

2009年11月15日(日)

土曜日の午後、校舎内を歩いていると
廊下の隅や教室内に掃除用のほうきが床に
“放置”されているのが目につきます。
初めて学校見学に訪れた方には
異様な光景に映るかもしれませんが、
これは、掃除の後片付けをせずにいるのではありません。
洗ったほうきを乾かしているのです。
「ほうき洗い」とは珍しいかもしれません。
まず、一週間分のチリやホコリを金ブラシで取り除きます。
その後、バケツにくんだ水で穂先を洗い、
最後に雑巾で水気を切り床に寝かせます。
立てかけると穂先が傷んでしまうのでいけません。
逆さに立てかけると水気で木部が腐りやすくなってしまうので
これもいけないのです。
よって、冒頭に示したように、
一見すると“放置”されたようにほうき並んでいるのです。
入学当初は、手本を示す意味もあり担任が洗いますが、
しばらくすると「私がやります」と生徒が率先してやるようになります。
ゴミがたくさん付いた穂先を素手で触るのは誰でも嫌なものでしょう。
でも誰かがやらねばならない訳ですし、
後で手洗いをしっかりすれば済むだけのことです。
こうして掃除をすることへの思いを新たにする次第です。
  

文責 N.K.