入試に関するお知らせ

北鎌よもやま話No.123「犬釘の話」

2012年02月25日(土)

私たちが毎日利用している北鎌倉駅は昭和2年に仮開業、5年(1930年)に本開業した由緒ある駅です。現在の駅舎もその当時のもので、休日ともなると絵の題材にスケッチするアマチュア画家の姿も見られます。さて、その駅構内をよく見ると、懐かしいものが目にはいります。踏切を渡る時に足下を見てみてください。レールと枕木を固定する「犬釘」が目につきます。昔は、どこの路線でも使われていましたが、今ではボルトと板ばねによる固定方式が主となっています。もちろん昭和5年からのものではありませんが、それでも1980年代のもののようです。ところで、なぜ「犬釘」というのかというと、レールを固定するための釘の頭部の形状が、ちょうど犬の頭のように見えるからです。英語ではRail Spikeというので、「犬釘」との呼称は日本独自のもののようです。                 文責:N.K.