学園生活に関するお知らせ

<理事長>ハイブリッド教育をめざして-心と技の双方を磨くー

中学校高等学校中高共通学園三長の部屋 2021年02月25日(木)

 当学園は、いちはやく生徒全員にiPadを支給して教育に活用してきました。おかげでコロナ禍が始まっても、無理に対面授業をせず、一日も休まずオンライン授業を続けることができました。情報化時代を先取りした結果です。
 デジタル化、コンピューターの利用がますます進むのは明らかです。これからの時代をになう生徒たちには二つのスキルを身に着けてほしいと思います。一つは英語、もう一つは情報通信コンピューターなどのいわゆるICTスキルです。生徒たちが将来どんな仕事につく場合でもこの二つを使いこなせることが必ず力になります。ICT教育のトップの専門家を招き先進コースを設置することとしたのはこのためです。
 学園はしかしスキルの伝達のみに集中しようとしている意味ではありません。礼法の授業もありますし、芸術なども重視しています。英語力を高め国際的感覚を磨くことと並行して円覚寺や八幡宮に伺ってお話を聞いたり能や歌舞伎を鑑賞したりして伝統的な日本文化にも親しんでいます。心と技の両方を育てることが大事です。すなわち教養・情操教育と先進的な知識・スキルの教育の双方を行ういわばハイブリッドを目指しています。
 各教科の授業においても従来の講義形式の授業の後、この効果を最大限にするためグループ学習を行うハイブリッド形式を進めます。すなわち教員が蓄積した経験を踏まえた講義を通じ知識の伝達を図った上で、グループ学習を行ない知識の効率的な定着を行います。アクティブラーニングにおいては一定の知識を与えたうえで生徒みずからに考えさせたり、また問題設定させたりすることが大事なのです。開成学園の校長を昨年まで長くつとめた柳沢幸雄東大名誉教授が今、学園長としてゼミを開講しています。
またiPadやパソコンだけでなく、もちろん参考書やプリントも使いますし、生徒にはペーパーにも書いてもらいます。たとえば漢字の書き順やスペリングをおぼえるためにはペーパーがいいのです。時代が進んでもいざ自分の心情を伝えようと言う時、丁寧な自筆の手紙に勝るものはありません。すなわちモバイル端末とペーパーの双方の利点を活かしたハイブリッド型がいいと考えます。
 学園ではこの3年間、一丸となって改革を進めてきました。ジエシカ改革です。自主性(ジ)を尊重しのびやかな女性を育てるため、厳し過ぎた校則を見直しました。受験(ジ)も重視します。英語教育(エ)強化のためネイテイブ職員を大幅に増強し、毎放課後、学校内で英会話が練習できるようにしました。施設設備(シ)は一新し、明るくきれいな校舎にしました。ボランティア活動などで鎌倉(カ)との関係強化を行いました。こうした改革はスピードをもって進めてきました。しかし教育の中身自体の改革は一歩一歩着実に進めていきます。生徒にとって中学高校時代は一回しかないのであり、画一的でなくひとりひとりに合った教育を丁寧に行っていきたいと考えます。
これからはコロナにも象徴されるような予測不可能なことが多く起きてくる時代かもしれません。その中でたくましく生き延びていくためには、さまざまな状況に対応しうる柔軟な考え方と強靭な精神が必要です。だからこそ私たちはのびやかな自立心をもち、上に述べたような心もスキルも兼ね備えた女性を育てていきたいと考えています。バランスのとれた女性を育てるためのハイブリッド教育を進めてまいります。
2021年2月25日
理事長 藤崎一郎

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