入試に関するお知らせ

高2対象 ウクライナ問題について考える会

2022年05月06日(金)

4月26日(火)、高2を対象に理事長先生によるウクライナ問題の講演会が行われました。

最初は、最近SNSを中心に注目を集めているという、ウクライナの「ゆるキャラ」である「ポチェ」の話題から入りました。調べたところによると、「ポチェ」とは「待っている者」という意味で、行列にじっとして何かを待っている人を表すキャラクターなのだそうです。ウクライナの病院や市役所は、いつも長蛇の列で人々が待機しているため、強い共感をもって迎えられているとのこと。ゾウアザラシのような風貌のポチェくんの写真に生徒たちは興味津々で、日本ではおなじみの「ゆるキャラ」がウクライナにもあるという事実に親近感を抱いたようでした。

本校では3月にウクライナ緊急支援募金を行い、理事長先生のご縁でウクライナ大使館に代表生徒が直接募金をお届けする貴重な機会を得ることができました。そのような経緯もあってか、生徒のウクライナに対する関心は予想以上に高く、最後の質疑応答では、CNNでの報道のされ方を踏まえながら、「ウクライナ側から出てくる情報をどこまで信用したらよいのか」という鋭い質問も飛び出し、理事長先生は感心されていらっしゃいました。

ロシアによるウクライナ侵攻の問題を、元外交官である理事長先生はわかりやすく、多面的な視点でお話ししてくださいました。東西冷戦時代の話に遡ったり、日本史の大坂冬の陣・夏の陣になぞらえて説明してくださったり、現在を理解するためには歴史を学ぶことが重要であると感じられる貴重な時間でした。