

2026年03月03日(火)
令和7年度卒業証書授与式を挙行いたしました。
理事長ならびに校長より、卒業生一人ひとりのこれまでの歩みを称えるとともに、これから広がる未来への期待と激励の言葉が贈られました。
本校で培った学びや仲間との絆を胸に、新たな道へと踏み出す卒業生の前途に、あたたかな祝福を込めて、当日の式辞を以下に掲載いたします。
卒業生のみなさん、ご卒業おめでとう。
ご家族の方々もおめでとうございます。
今度学校への行事の時に使う立て看板とグラウンドで使用する机のご寄付ありがとうございます。大切に使わせて頂きます。
3年間、あるいは6年間みなさんとご一緒出来楽しかったです。これからこの学校を巣立つみなさんに三つだけ申し上げます。今朝卒業する方に何が一番嬉しいですかと聞きました。理事長先生の三つのお話を聞かなくて済むようになることです、と言われました。もちろん冗談ですが、今日は特別サービスで二つだけにします。
一つはご自分の体、能力を鍛え続けてください。そしてそれを使っていろいろなことに尻込みせず挑戦してください。いざ鎌倉という言葉があります。鎌倉時代になにかあれば武士はすぐ鎌倉に馳せ参じたと言う意味です。普段から心構えがあって準備していてこそチャンスをつかめるのです。チャンスを見逃さず「来た鎌倉」と思って飛びつくのです。いま若くはつらつとしている皆さんもいつか年をとります。そのときああ、あれをやっておけば良かったなと悔やまないようにしてください。スポーツでも音楽でも、遅すぎることはあまりありません。私はバイクの免許は40代後半でとりモーターボートの免許は60代でとりました。あんなことやらなきゃ良かったと思うのは案外少ないものです。もちろん危ないことは避けてください。
二番目は人間関係です。大学やこの学校で6年間おられた時つくられた友人は大事です。私の学校時代と言うのはもう60年以上前です。今でもしょっちゅう会うのは外交官時代の友人ではありません。小学校、中学校の友人です。けっしてそのころ親しかったというわけでなく同窓会で会って一緒に食事するようになった人たちです。同窓会は卒業後に私が言い出して作りました。そうした関係を続ける上で大事なことを言います。愚痴をこぼしたり自慢したりしないことです。愚痴をこぼせば自分が後悔します。みな人の自慢は聞きたくないものです。また人の仕事や家族について相手が言わないのに詮索しないことです。食事がおいしいね、とか今度どこへ行こうとか言っていると永続きします。水の如き淡々とした交わりとまでは言いませんが、利害や仕事との関係のない付き合いはいいものです。皆さんぜひクラスの同窓会をつくってください。幹事さんが大事です。そして時々は誘い合わせて文化祭などで学園に遊びに来てください。歓迎します。
最後にみどり会のアイデアの提案箱を玄関に今日から設置しました。卒業生の方々思うところを書いていってください。
みなさん、ぜひお元気で。
ありがとうございました。

暖かな春の訪れを感じる今日の良き日、普通科105名、音楽科13名の卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。
また、ご多忙の中ご臨席賜りましたご来賓の皆さま、保護者の皆さまに厚く御礼申し上げます。これまで本校にお寄せいただいた多大なるご支援とご協力に、深く感謝申し上げます。
先週「送別会」が行われました。会が終わった後、先輩との別れを惜しんで涙ぐむ後輩たちの姿がありました。皆さんが創意工夫を重ねた学校行事、部活動で発揮した力強いリーダーシップ、日頃の何気ない優しさ。あの涙こそが、皆さんがいかに後輩たちに慕われ、信頼されていたかを物語っていました。多くのことにチャレンジし、しなやかに、そして逞しく成長しながら、本校の伝統を繋いでくれた皆さんに、心から「ありがとう」と伝えたいと思います。
さて、皆さんが学んだここ鎌倉湘南の地は、歴史ある古都の静寂と、開放的な海の文化が調和する稀有な場所です。この穏やかな時の流れの中で自分を見つめ、豊かな自然の中で未来に想いを馳せた日々は、皆さんの内に、揺るぎない知性と感性、世界とつながる力の土台を築いたはずです。
そして今、この地から新たな「船出」の時を迎えました。ここ湘南の海は日本でも有数のヨットのメッカです。ヨットにはエンジンがついていないので、風の力を受けて進みます。刻々と変わる風の強さや向き、波の高さや潮の流れを読み、臨機応変に帆を操らなければ、目的地には辿り着けません。これからの時代を生きる皆さんには、人口減少という潮流や、グローバル化、テクノロジーの飛躍的な進展という大きな「うねり」が待ち受けています。想定外の嵐に出会うかも知れません。また、女性にとって多様な選択肢が広がる現代は、選択と決断の連続です。しかし、ヨットは向かい風であっても帆の角度を変えることで、それを推進力に変えて進むことができます。どうか皆さんも、人生という大海原において、どんな風が吹こうともそれを力に変えられる人であってください。
「他人と過去は変えられないが、自分と未来は変えられる」
その思いを胸に、学び続け、自分を磨き続けること。その積み重ねが、未来を切り拓く力になります。皆さんの本当の学びはこれからです。
本日お渡しする卒業証書には、二つの日付が書かれています。一つは、皆さんがこの世に生を受けた「誕生日」です。そこには、命をかけてあなたを産み、その誕生を心から喜び、そして今日まで支え続けてこられたご家族の深い愛情があります。帰宅したら、その感謝を言葉にしてお返ししてください。そしてもう一つは、「本日の日付」です。これは皆さんにとって「自立への記念日」であり、同時に保護者の皆様にとっては「子育ての節目の日」でもあります。
保護者の皆様、お嬢様を健やかにお育てになられたことに深く敬意を表します。またこの度、卒業記念品として立て看板と机をご寄付いただきましたこと、心より感謝申し上げます。大切に使わせていただきます。
最後になりますが、卒業生の皆さん。大海原を一人で進むのは、時に困難かも知れません。しかしここに、ともに荒波を乗り越えていける仲間がいます。これからも、人との縁と思いやりの心を大切にし、失敗を恐れず、一度きりの人生を大いに謳歌してください。
皆さんの前途に幸多からんことを心より願い、式辞といたします。

前のお知らせ:藤崎理事長がNHKワールドに出演します