文芸部

12月21日「横浜文学散歩」報告～その１～

2014年12月26日(金)

12月21日（日）、文芸部有志３名＋副顧問とで「横浜文学散歩」に行ってきました。今回は、山手にある神奈川近代文学館での講演会がメインでしたので、見学地も限定されました。
まずは、横浜駅中央通路の「赤い靴はいてた女の子像」。野口雨情作詞の童謡で有名ですが、身近にありすぎて、普段は見逃しがちの像です。
次に、日本大通りにある「横浜ユーラシア文化館」を見学。世界史選択の生徒にとっては宝の山で古代の遺物に数々に興味津々でした。当初の予定にはなかったものの、隣の「放送ライブラリー」ではアニメの50年展を開催していたので、こちらも見学。ジャパニメーションの元祖ともいえる「ＡＫＩＲＡ」の展示があったり、懐かしのアニメを見たりと、こちらも興味深く見学しました。
“文学散歩”から外れてはならじ、という訳で石川町に移動し、中島敦ゆかりの地を散策しました。生徒たちは授業で「山月記」や「弟子」を読んでいるだけに親近感をもっての散策となりました。中島敦は昭和8年から16年まで横浜高等女学校（現在の横浜学園）で国語の先生として教壇に立っていました。そのころ、元町の喜久屋によく立ち寄っていたとのこと。今も現存するその喜久屋でケーキを頂きました。いかにも昔ながらの洋菓子屋さんといった風情と味でした。
その後、横浜学園の跡地（現在は同法人の元町幼稚園のグラウンド）にある記念碑をフェンス越しに見学しました。「山月記」の冒頭部が刻まれた石碑です。クリスマスの雰囲気を漂わせる洋館や“教会ウォッチ”をしながら、メインである近代文学館へと向かいました。（続く）        文責：副顧問N.K.

中島敦の通っていた、元町の喜久屋にて、昼食兼コーヒータイム

 
中島敦の文学碑。「隴西の李徴は博学才穎…」で始まる冒頭部が刻まれています。