文芸部

12月21日「横浜文学散歩」報告～その２～

2014年12月27日(土)

今回の「横浜文学散歩」のメインである神奈川近代文学館での講演会は、三上延氏による「ビブリア古書堂の事件手帖を語る」です。共催が高文連の図書専門部ということで、司会進行も高校生（県立南陵高校）によるものでした。参加者は県内の高校生100名限定で、会場は文学少年少女とその引率教諭の熱気で溢れていました。
14:00開演。第一部では三上氏の生い立ちから作家デビュー、「ビブリア古書堂」までのお話を伺いました。幼少期からの本好きが高じて、大船高校では文芸部に在籍し作家になることを意識したのも高校時代だったとのこと。大学でも文芸部で小説を書いてはコンクールに出品するも、本選までは残らず、それでも卒業時には作家としてやっていく決意を固め、就職はせずに古書店でアルバイトをしながら書き続けていたそうです。そんな中、或る編集者の目にとまり作家デビューを果たしたのが28歳。ただ、ビブリアまでの７年余はそれほど注目もされず不遇の時代だったとか。ビブリア古書堂については、新作への企画プロットのうち、第２案の方だったとのこと。そんな裏話も聴けた第一部は14:45で終了しました。（続く）　　文責：副顧問N.K.