ワンダーフォーゲル部

尾瀬山行合宿報告〜その５〜

2011年10月25日(火)

……前回の更新から随分と間を開けてしまいましたが、続報です。……

11日（木）山の鼻〜竜宮〜山の鼻
前日の夜は随分と雨が降ったが、起床の4:00前には小雨になっていた。4:20より食事の準備を開始し5:00には食事。雨模様だったので至仏山荘前の避難小屋に入って五目飯と味噌汁を食べる。あと片づけの後、三つのテントのうち一つを残して撤収し、残った一つに全員のザックを入れる。この頃には雨も上がり青空が広がっていた。身軽な状態で尾瀬ヶ原の散策へと向かう。6:55出発。雲は出ているものの風も心地よく、木道を歩く登山靴の音も快く響く。ワタスゲ、キンコウカが咲いているのを見つつ、北東へ。燧ヶ岳の勇姿を常に前方に仰ぐ。中田代の三叉路に7:30到着。予定ではここから、ヨッピ橋へ向かうはずだったが、大雨で途中の木道が崩壊したとのことで通行止め。10分の休憩の後、そのまま北東に進み竜宮十字路へ向かう。池塘にはヒツジグサがつぼみを水面に出しているが、名前の示すように、未の刻(13:00〜15:00)に咲くということか。竜宮小屋に8:10到着。このまま、見晴十字路に向う予定であったが、前日の疲れがかなり残っているようで、平坦な木道歩きとはいえ、帰路のことを考え、ここで引き返すこととする。来た道と同じルートで山の鼻に向かうが、今度は至仏山を正面に、背中に太陽という形で目に入る光景もまた違った趣を味わえた。途中歩荷さんと何度かすれ違う。80kg以上の荷物を背負子にくくりつけ、やや俯き加減で歩く姿。暗黙のルールで歩荷さんには声をかけてはいけないというが、目礼す。山の鼻に戻ったのが9:25。残しておいたテントを撤収し、荷物を整え、ゴミがないかを確認して10:05に出発した。（次回最終回）

写真　左：燧ヶ岳が前方にそびえます。標高2356m
　　　　右：振り返れば、前日に登った至仏山。