2012年08月13日(月)
8月8日(水)徳沢~横尾~蝶ヶ岳
夜はテント内で12℃という寒さで、寝袋の頭部まで紐で絞り、鼻と口だけ出して寝る始末。04:00に起床、まだ暗いのでガスランタンに点火しました。このガスの暖かさが嬉しい程の寒さです。手元のセンサーでは10℃でしたが日の出近くになると更に下がって行きました。洗面の前に先ずはお湯を沸かします。沸騰したら朝食と昼食分として、10合のお米を炊きます。朝食用にはチキンライスを、昼食用におにぎり21個を作りました。片づけとテント内の整理を済ませ、6:25に徳沢を出発しました。ほぼ平坦な川沿いの道を行くこと約1時間、横尾に着いたのが7:20。涸沢や槍ヶ岳を目指す登山客は多いものの、蝶ヶ岳に登る人は、我々のみのようでした。標高1615m横尾から、蝶ヶ岳山頂2677mを目指します。登山口からすぐに急坂が眼前に迫ります。20分登って5分休憩のペースで急登を攻めます。視界は樹林帯に遮られているものの、槍見台(1900m)に着くと槍ヶ岳が青空を突き刺すようにそびえているのが見えました。この眺望に励まされるかのように歩を進めますが、なかなか高度は進みません。2000m越えても、まだ半分も登っていないことにがっかりしたり、高度センサーが100m増える度に歓声をあげたり。それでも樹木の合間から山の稜線らしきものが見えてくると、そろそろ森林限界も近いだろうと、元気も出てきました。下山してくるおじさんが「もうすぐだよ」と声を掛けてくれます。登り始めて3時間、ハイマツだけの森林限界に来ると、背面に峰々が望め、感嘆の声をあげました。苦労をした甲斐がある絶景です。更に登ること20分、11:05に2625mの稜線に出ました。もう視界を遮るものも何もありません。右手に北鎌尾根、槍ヶ岳、穂高…。左手には雲海が広がっていました。あとは、この稜線を進めば蝶ヶ岳ヒュッテのある頂上2677mを目指すのみです。(その4に続く)
横尾山荘前の横尾大橋前にて クマザサの茂る山道を登ります
槍見台から見た槍ヶ岳 頂上はまだまだ先です。
ハイマツと岩の森林限界にて。背後にそびえるのは槍、穂高の峰々。
もうすぐ稜線に出るところです。
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