2016年08月06日(土)
8月2日(火)至仏山~鳩待峠
08:00を過ぎる頃、雨が降り出しました。レインウェアを着て登ります。至仏山の東面登山道は登り専用で下山は禁止の一方通行のため、前進するしかなかったのです。雨と云っても昨夜のような土砂降りではなく、しとしと降り注ぐ状態だったのと、今までの暑さが抑えられたのは不幸中の幸いでした。
とにかく山頂を目指して滑りやすい蛇紋岩と格闘しながら黙々と登り、コースタイムの3時間を1時間程オーバーした10:35に山頂に立つことが出来ました。
写真左上:ホシガラスが食べたハイマツの実。
写真右上:高山蝶のビニヒカゲ。飛んでいるのを撮るのは難しい!
写真左下:ニッコウキスゲが1輪だけ咲いていました。
写真右下:頂上間近の稜線を行くキタカマワンゲラー。
この雨の中でしたが、何人かの登山者が既に山頂におり、雨に打たれながらもコーヒーを湧かす猛者もいた程。雲の中に入ってしまったようで眺望は一切なし。10m先でさへ見えない状態でした。15分の休憩の後、下山することに。
下山ルートは小至仏山経由で鳩待峠に降りるもので、小至仏山までのコースタイム35分。しかし、雨足が強くなり、大粒 の雨まで落ちてくる始末に、更には下り故に滑りやすい蛇紋岩の岩場を慎重に下りるので時間がかかり、100分もかかった12:30!! 雨の中、立ったままで昼食の梅干しごはんを食べました。
尾根筋を歩き、雨裂で大きくえぐれている登山道に水が流れ中をジャブジャブと下り、鳩待峠に着に頃には雨も止み、14:15に到着。売店で名物の花豆ソフトクリームを賞味していると、前日の女子美ワンゲルの一行が山の鼻方面からやって来ました。昨日は富士見峠経由で第二長蔵小屋に泊まり、今日は平滑の滝(去年我々も行きました。こちらを参照)を見てから湿原を散策しながら戻って来たとのこと。お互いの健闘を祝して東京に帰る女子美ワンゲルを見送りました。ずぶ濡れの我々は、直通バスで快適な布団と熱い風呂の待つ家に帰れる彼女らを羨望の思いで眺めていました。キタカマワンゲルは、湿った寝袋の待つ山の鼻キャンプ場目指して、雨の染みこんだ重い登山靴の歩を進めました。~その4に続く~ 文責:顧問N.K.
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