入試に関するお知らせ

入試広報担当の北鎌よもやま話No.2「お風呂の温度」

2009年05月11日(月)

創設者「額田豊」先生にまつわるエピソードをひとつ紹介しましょう。

明治末期、若き額田青年がドイツ留学をしたときのことです。
意気揚々と憧れの地に着いてホテルで一息ついていたところ、
ボーイさんから「お風呂の温度は何度にしましょうか。」と聞かれたそうです。
普段お風呂に入るのに温度など気にしたことはありませんでした。
科学者でもある額田青年はプライドをかけ、
体温より少し温かめくらいかな?ととっさに計算し、
「40℃がいいな。」とさりげなく答えます。すると、
「お客さんは日本人にしてはぬるめが好きなんですね。」と言われたそうです。
このことから、「ドイツ人に比べて日本人の考え方は、
非科学的、非実際的、非合理的なんだ」と痛切に感じたのだそうです。
そしてこれが、日本に帰って女子校をつくるときの建学の精神
「科学的、合理的、系統的、実際的な考え方のできる婦人をつくること」
に受け継がれていきました。

みなさんは普段、お風呂の温度をどれくらい気にしていますか?
文責 O.H.