入試に関するお知らせ

北鎌よもやま話No.87「北鎌倉女子学園校歌について」

2011年06月02日(木)

この曲を初めて聴いたときの印象は、「賛美歌みたいな曲だな」でした。歌詞も分かり易く、他校の校歌によくある“軍歌っぽさ”のない、心が洗われるような雰囲気をもった曲です。この曲とは、もちろん北鎌倉女子学園校歌です。
昭和29年に制定されたこの校歌は、北鎌倉女子学園第二代目の校歌です。作詞は、第四代校長の荒川修一郎先生、作曲は、東京芸術大学教授の池内友次郎先生です。
ヘ長調、4分の4拍子で書かれたこの曲は、冒頭に「あまりおそくなく」とあります。だからといって速く歌ってはいけません。たっぷりと歌った方が相応しい曲想です。
因みに、作曲の池内先生は、俳人高浜虚子の二番目のご子息で、慶應義塾大学中退後、音楽理論とピアノを学び、その後フランスに渡り日本人で初めて国立音楽院作曲科で勉強されました。帰国後、作曲家として、かつ東京芸術大学の教授としてめざましい活躍をされた方です。第二次世界大戦前後、日本を代表する活躍をみせた作曲家、貴島清彦、小倉朗、別宮貞雄、黛敏郎、矢代秋雄、松村禎三、諸井誠、間宮芳生尾、三善晃などのそうそうたる方々の師としても有名な方です。 文責:H.Y.