北鎌よもやま話No.96「スクールコンサート」

2011年07月15日(金)

去る６月２７日（月）に、今年度のスクール・コンサートが鎌倉芸術館大ホールで開催されました。本校のスクール・コンサートは毎年一回この時期に内外の優秀な演奏家を招いて実施される学校行事で、生徒も保護者の方々も我々教員も皆楽しみにしています。今年度は、本校音楽科第１３期卒業生で、現在フランスを中心にヨーロッパ各地で活躍されているソプラノ歌手の浜田理恵さん、そのオペラ仲間のテノール歌手、小山陽二郎さん、それに伴奏の浅野菜生子さんによるプッチーニのオペラ名場面集のコンサートでした。期待と緊張感の中、午後１時３０分にコンサートは開演しました。舞台には一台のグランド・ピアノと小さな椅子が一脚用意されているだけです。オペラ・コンサートと呼ぶにはあまりにも質素な様子ですが・・・・・ところが、演奏が始まるとその舞台が、ある場面ではパリの裏町に、またある場面では幕末期の長崎に変わってしまうのを感じました。演奏はただ見事の一言に尽きました。歌唱力はもちろんのこと、その演技力も本場で鍛えられている方ならではの迫力でした。浜田さんの中学、高校時代の真摯、かつ活動的な勉強態度を思い出しながら、本校音楽科の教員であることにこの上ない幸せを感じたコンサートでした。
尚、来年度は新進気鋭のピアニスト（若い男性外国人）のピアノ・リサイタルを予定しております。　文責：H.Y.