入試に関するお知らせ

北鎌よもやま話No.134「学園には井戸がある!!」

2012年04月19日(木)

 北鎌倉女子学園には、井戸があります。そもそもどのような経緯であるかというお話からいたしましょう。

 昔々、昭和の時代から小高い丘にある学園のすぐ横には某会社の広大な別荘がありました。それはそれは手入れの行き届いた美しい庭園で、四季折々の花が咲き誇り、梅やタケノコや柿などの収穫も楽しめました。苑内には惜春亭と千草庵と名付けられた趣のある建物も建っていました。当時の北鎌倉はいろいろな政財界人や文化人の別荘があり、お茶を点てたりして交友を深めていたことでしょう。そのような訳で、苑内には複数の井戸がありました。長い年月が過ぎ、やがて縁あってこの庭園は本校の庭園になりました。昔の卒業生は、この2つの建物で部活動の合宿をした思い出を持っている人も多いことでしょう。

 世の中が変わるにつれて、庭園も変わりました。今では、千草庵と庭園の一部が残り、新しく記念館が加わりました。現在庭園を歩くと、当時の井戸が改装されて1つだけ残っているのが見つかります。図書館と中学校舎の間にあります。生水で飲むことは勧めませんが、水質は良好、煮沸すれば飲めます。去年の震災の時は飲料以外の用途に使い、大変助かりました。井戸を使ったことが無い生徒も多いかと思います。水が出せるかどうかやってみてください。

 北鎌倉は、井戸や湧き水が多いところです。学校周辺でも丘の麓周辺で小さな湧き水が見つかります。台峯緑地にしみこむたくさんの雨水が源でしょう。北鎌倉のお豆腐屋さんの豆腐ががおいしいという話も北鎌倉の水の美味しさによるのかもしれません。   文責:S.N.

図書館と千草庵の間の庭の下に、井戸はあります。(右下です)        拡大してみました。

ポンプを何回か操作すれば、水が勢いよく流れ出ます。             ポンプの部分です。