入試に関するお知らせ

漱石作品読書感想文の表彰式が行われました。

2012年05月02日(水)

 「鎌倉漱石の会」発足50周年記念企画として「高校生の君たちへ 漱石作品読書感想文」の選考結果が発表され、全国からの応募作品964点のうち、7名が優秀作品、佳作8名、奨励賞16名、計31名が表彰された。本学園から高2(現高3)34作品が参加した。うち2名入賞。

   【優秀賞】3松 高橋 美沙  さん(「鎌倉市長賞」)
   【奨励賞】3松 案納  舞花  さん

 表彰式は、過日4月29日(日)、北鎌倉円覚寺塔頭「帰源院」境内で行われた。来賓の方々を始め、漱石の会の会員の方々、漱石ファンの方々、大勢の方々の熱い視線の中、初々しい高校生たちが並んだ。
 朝のニュースで「山吹の花が終わると夏到来」と伝えられていた通り、初夏を感じる豊かな光の中での式典だった。泰山木の木陰に椅子を並べ、八重桜の吹雪く中、あざやかな牡丹の花に見守られ〈清々しく〉式は行われた。基調講演も趣深く、文学の香りを十二分に楽しんだ。この企画の試みの、高校生へのメッセージを強く感じた。感謝につきる。
 本校の高2の現国は毎回、前半は「山月記」。後半は「こころ」。夏休みに丸一冊読み、9月に臨む。班別でまずは文中の「言葉」と「行動」を拾い集めて、話し合い、登場人物・人物関係を分析して、テーマを探る。B4のレジュメを作成しての班ごとプレゼンテーション。次に、個々に「私の漱石論」または「私のこころ論」をB5にまとめる。優に一ヶ月は超える。
 今回は、それらにブラスして感想文を課した。自分たちだけで読み込んだ作品をどこまで突き詰められるか。生徒自身の言葉で紡いだ作品だからこそ、賞をいただけたことは担当者も心から嬉しい。
 何年かたって、また「こころ」を読んで、新たな発見をしてもらえれば、更に嬉しい。        文責:高3国語科 Y.I.

当日の式次第です。                                    鎌倉市長賞を授与される高橋さん

選考委員長の出久根達郎先生の右隣が高橋さん、その右後ろが案納さん。   鎌倉ケーブルテレビでも、放送されました。