
2012年09月01日(土)
夏休みも終わり、9月1日(土)授業始めの式が講堂で行われました。その際の校長先生のお話を転載致します。
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今年の夏はオリンピックの夏でした。
日本選手団の活躍は素晴らしかったですね。史上最多の38個のメダルを獲得しました。
女子の力が際立った大会でもありました。金メダル7個のうち4個は女子が獲得しました。
今回のオリンピックではもう一つ素晴らしい結果がありました。団体競技での日本選手の活躍です。
どこまでが団体競技なのか、はっきりとしない所がありますが、私なりに調べてみました。
陸上と水泳のリレーを団体扱いとした場合、団体競技のメダル獲得数は世界2位でした。
オリンピックは個人種目が主体です。全種目302のうち団体種目は私の調べでは41種目と、大変少ないのです。団体メダルトップはアメリカ、2位が日本・イギリス等5ケ国となっていました。日本人は団体戦に強い。そのことが良く表れていたのは、卓球・フェンシング・アーチェリです。団体戦のメンバーには、個人戦のメダリストはいませんでしたが、見事にメダルを取っていました。
その秘訣は何か。サッカーなでしこジャパンの佐々木監督が書いた“なでしこ力”という本の中に答があります。キーワードは信じる心です。一つは自分を信じる心。私は出来る。世界で戦えると自分を信じる心。もう一つは、仲間を信じる心、仲間と心を一つにして、全員で戦い、全員で幸せを分かち合う力です。
なでしこジャパンの澤選手が仲間に向かい“苦しくなったら私の背中を見て”と言った言葉が有名ですが、この本には別のエピソードが紹介されています。前回の北京オリンピックの時ベスト8を決めた試合で同点シュートを決めた近賀選手が、試合後のインタビューに答え“苦しい時はこれを見ていました”と広げた手のひらにマジックで大きく山郷と言う名があった。山郷は10年にわたってなでしこのゴールを守ってきたが、後輩に道を譲る為にレギュラーを外れたのです。同じようなことが今回のオリンピックでもありました。女子バレーの3位決定戦韓国戦で大活躍した迫田選手がユニホームを二枚着て戦っていました。自分のユニホームの下にリザーブの選手のものを着て一緒に戦ったのです。男子メドレーリレーでも“康介さんを手ぶらで返すわけにはいかない”と仲間全員で戦いメダルを獲得しました。
チーム力とは、リザーブ・メンバーを含め全員で戦うことで仲間から力をもらい全員で幸せを分かち合う事です。
皆さんも、これから本当の仲間づくりをする機会があります。合唱コンクール・体育大会等の行事を通してチーム力・仲間力を築いて行って下さい。
高二高三の方、大学受験も団体戦です。自分だけつらいのではありません。仲間とともに励ましあって各自の目標を達成して下さい。暑いですが皆で頑張りましょう。
前のお知らせ:8月25日~28日に勉強合宿が行われました。
次のお知らせ:英語スピーチの発表会が行われました