
2012年09月15日(土)
2年前から始まった一連の進路指導改革のひとつとして、先日、教員対象の進路研修会が行われました。
直近の模擬試験の結果分析が行われ、各学年がどのような特徴があり、何を強みにし何を弱みにしているのか、
細かいデータを時間をかけて読み解いていきました。
<高1数学の例> 高1の入学時と夏休み前との2回の模擬試験で、数学がどれくらい伸びたかを調べた累積度数分布グラフ。
4月から大問1の小問集合を確実に解くことを目標にしてきました。
全体的に高い学習到達ゾーンの方にシフトしているのがわかります。
*学習到達ゾーン ベネッセが開発した偏差値に代わる尺度。
Sランクにいると早慶上クラス、B1ランク以上でGMARCHクラスの学力と言われています。
終了後の各学年の主任、責任者のコメントをご紹介します。
中1 下位層の底上げと中上位層を伸ばすことが課題。学習時間の確保が必要。
学習習慣を身につけ、提出物をきちんと出させるようにしたい。
短いスパンで振り返りができる「毎日の学習ノート(内容と時間の記録)」を提出させ、チェックする等の方法を考えたい。
中2 昨年の9月より英数、1月より国語で毎日の宿題を実施、担任が丸つけをしてきた。
しかし毎日の宿題は下位層の底上げを目的としてきたので、中上位層を更に伸ばすために
+αの課題を週1ペースで出して行きたい。
また、国語については11月の模試を見据えて、記述対策に力を入れていく。
中3 4月から始めた「学習日記」をより定着&グレードアップする。
現在学習内容と時間を書いているのに加え、帰宅してから勉強を始めるまでの時間を記録。
30分以内を目標とし、学習習慣をつけることによって学力向上を図る。
高1 一人一人の学習意欲と実力を高めるため、スタディアドバイザー制を導入している。
担任や教科担当者とは別の先生が気軽に学習のつまずきの相談に乗ってもらえるという制度。
実力の伸びを見て対象となる生徒に声かけをしている。
9月以降は2年次のコース分けに備えて全体の説明会の他に、ミニ説明会も行い、
大学受験を見据えた選択科目のアドバイスも行う予定。
自分の将来をしっかりと考え、仲間と楽しく学校生活に完全燃焼する活気ある学年作りを目指す。
高2 11月の模試を当座の目標に据えて第一志望校を想定した学習を進める。
そのためには、甘えを断ち切り受験生になる必要がある。
各自が自分で意識するためにもワールドカフェというグループ対話を通して認識を新たにし、
皆で受験に臨んでいくウィンウィンの形を目指す。
高3 頂上が見え隠れする。見えない苦しさは増し、頂上から見える景色に期待が増す。
あと6カ月。高2までの講義を受ける毎日から、自力での楽しみへと。
目標、計画、実行が成果へと。日々大きくなっていく後ろ姿に目を細め、さらに教員一同、多くの目で見守りたい。