入試に関するお知らせ

9月27日、合唱コンクールの表彰が行われました

2012年09月27日(木)

9月24日、合唱コンクールが、鎌倉芸術館大ホールで行われました。その講評と結果をここに掲載致します。

  理事長杯を受賞した、中3桃(左)と高3葵(右)

2012年度 合唱コンクール講評

 合唱コンクールは競い合いです。それも“団体競技”です。スポーツでの“団体競技”といえば、野球でもサッカーでも選手はそれぞれの役割を十分に果たすべく試合に臨みます。そして特に強いチームになればなるほど、選手はおのおのの役割を十分に自覚した上でチーム全体にプラスの影響を与え、その結果見事な成績をあげるものです。

今回、各クラスの合唱を聴きながら、私は「適切であるか?」という問いを発し続けました。まず、選曲は適切であるか? そして、パート分けは適切であるか? 指揮者は・・・? 伴奏者は…?そして歌っている一人一人の姿勢は? のどのフォームは? 表情は? 呼吸は? 発声は? 発音は? リズムは? 音程は? そして音楽性は?…などなど。

何事においても適切な処理の仕方やコツはあるもので、合唱も前述したようなことが適切に行われればすばらしいものになるに違いありません。ただ現実にはそれぞれのことが少しずつ、いや、ほとんどうまくいかず、その結果、問題だらけの演奏になってしまうようです。

今年も“すべてのクラスが一生懸命歌っていたな”、という印象を持ちました。ただ、同時に、練習の質の高低も明らかに感じとれたように思います。各クラス個別の講評は省きますが、全体に共通する問題点の一つは、それなりによく練習はしているものの、工夫のないままの繰り返し練習をしてしまったのではないかと思われる演奏が多かったということです。毎回の練習で一人一人が問題意識(適切か?)をもって取り組むこと、特に、それぞれがのどをよく開け、よい響きの声を作ることを第一の目標とするべきです。

 今回、無伴奏の曲に取り組んだクラスが高校の部にいくつかあり、とてもよい響きを作っていたように思いました。よい合唱を作るためには、基本として自分たちの声と響きをよく聴くことと、何より協力し合う態度を持つことが大切です。

一、二年生の人たちには、今から来年度に向けて意識的に適切な練習を考え、響きのある声を目指しながら協力し合う態度を養うことをお勧めします。 文責:音楽科主任H.Y.

【結果】

  中学 高校
金賞 理事長杯 3桃 3葵
銀賞 2桜 3松・3菊
銅賞 2桃 1桐・2葵
(次点) 3桜 2竹