
2012年10月01日(月)
10月1日(月)、3日間の秋休み後、台風一過の秋晴れの中、後期始業式が行われました。
以下、校長先生のお話全文を記載します。
本日より後期がはじまります。前期の反省の上に立って充実した学期にして欲しいと思います。今年度は学力と人間力の向上に取り組んできました。この取り組みを検証してみましょう。
先ず学力の向上に関しては、皆さん一人一人は向上した方,向上が見られなかった方、様々だと思います。全体的にみると、中一から高三までのすべての学年で学力的な向上の跡がみられました。これは皆さんが勉学に真剣に取り組んだことと、先生方の適切なご指導の賜物であると思います。後期も先生方のご指示に従い、各自努力して下さい。成績が伸び悩んだ方、勉強が分からない方は早めに先生方へ相談して下さい。担任の先生でも教科担当の先生でも、担当外の先生でも誰でもかまいません。先生から声がかかるのを待っているのでなく、自ら相談に行くことが大切です。
後期学力をさらに向上させる為に、挑戦して欲しいことがあります。自ら課題を見つけ、自ら問題を解決する力を身につけることです。この「課題発見力」と「問題解決力」は、実は人間力向上の大切な要素でありますし、学力向上の為にも欠かせないものなのです。自ら課題を見つけることで学問への興味、関心が湧きます。勉強が楽しくなります。その課題を解決することで創造力も身について行きます。大学へ合格する為の勉強と、大学へ合格してからの勉強は異なるものだと私は思います。大学へ合格する為には、与えられた課題を解く力が必要です。合格後は課題を自ら見つけ解決していく力が必要とされます。この学園の卒業生は、進学した大学で課題発見力が高く評価されています。高校時代に勉強や様々な活動を通してこの二つの力の基礎を身につけていたからだと思います。先だって首都大学東京の4年生の卒業生から、大学院に決まりましたと電話がありました。どこの大学院かと問うと、東京大学大学院に合格したとのことです。東京大学大学院工学系研究科化学生命工学専攻で研究を続けるとのことです。この卒業生は、在学中、勉強に部活動に生徒会活動にと何にでも前向きに自分から課題を見つけ取り組んでいました。高校時代培った課題発見力が大学で大きく開花したのだと思います。
次に人間力の向上です。各自が前期の様々な行事に目標を持って取り組んでいました。後期も失敗を恐れず部活動や行事に積極的に取り組み、人間力を伸ばしてほしいと思います。
人間力の面で前期欠けていた事があります。最も基本となる挨拶です。友達同士や授業を教わっている先生方への挨拶は出来ていましたが、教わっていない先生や用務員さんへの挨拶は決して良かったとは思えません。中学校舎にオアシス運動のポスターが掲示してあります。あの「おはようございます。ありがとうございます。」のポスターは中学みどり会総務の先輩が貼りだしたものです。それを代々の総務が受け継いでいるものです。生徒が挨拶の大切さに気付き、自分達で広げて行こう考えた事はとても大切なことです。挨拶をしっかりしようという先輩方の精神を受け継いで広げていくことが皆さんに与えられた課題です。
もう一つ人間力に関し、皆で取り組んで欲しいことがあります。
最近全国の中学校、高等学校でいじめによる自殺と言う悲しい出来事が多発しています。
世の中からいじめをなくすことは至難の事かもしれませんが、この学園からいじめはなくさねばなりません。何故か。いじめは学園の教育方針と相反する事だからです。品性とは心のあり方です。思いやりのある心、美しい心が品性です。いじめの心は、どんな心ですか?思いやりや美しさとは正反対の醜い心です。心の美しさを追求している学園にとって、いじめという醜い心は必要ないからです。
自ら課題を見つけること、挨拶をすること、醜い心をなくすこと、いずれも皆さんが積極的に取り組んでいかねば手に入れることが出来ません。頑張りましょう。
前のお知らせ:10月20日(土)13:30~ 高校入試学校説明会を行います
次のお知らせ:北鎌よもやま話No.152「メイポール」