
2012年11月29日(木)
11月22日(木)、財団法人鎌倉能舞台による毎年恒例の狂言教室が本校講堂にて行われました。
能の歴史、面や衣装、鼓、笛、狂言との違いなど様々なお話を伺った後、「附子(ぶす)」という狂言を演じていただきました。
あらすじは、主が留守をしている間に、太郎冠者と次郎冠者が、
毒の附子なので手をつけてはならぬと言われていた壺の中身が砂糖であることに気づいてすっかりなめてしまい、言い訳のために、
大事なものを壊したので死んでお詫びをしようと附子を全部食べたが死にきれなかったと嘘をつくというおなじみのお話です。
鑑賞した後に、何人かの生徒が壇上で狂言の動きを体験させていただきました。
「あおげ、あおげ」「あおぐぞ、あおぐぞ」と太郎冠者と次郎冠者の仕草を真似てみるのですが、
間の取り方や体の動き、声の出し方はそう簡単ではなかったようです。
足袋のはき方がわからないという生徒もいました。
外国人が注目する伝統文化の数々を日本人自身が知らないということが増えてきました。
数百年も変わらぬストーリー・仕草・台詞で受け継がれている狂言という文化を短い時間でしたが学ぶことができ、
貴重な体験をすることができました。
文責 S.N.