入試に関するお知らせ

1月8日(水)授業始めの式 校長先生のお話全文

2014年01月08日(水)

おめでとうございます。平成26年が始まりました。先ず、皆さんにとって良い年になりますように祈りたいと思います。

本日は全校生徒が集う今年度最後の式です。
恒例となりました高3生からのメッセージを、9月以降のホームルームノートから紹介します。
先ず本日結果発表が行われる書きとり大会当日の感想です。

「今回は自分の実力を知るために全く勉強せず臨んだが、それは間違いだったということを思いしらされました。
読みはできたが、書きは書けない漢字が沢山ありました。
現代の人はパソコン等の使用で字を書くことが減り、漢字は書くことで定着できるものだと改めて痛感しました。
私たちの学校は感想文等で字を書く機会が多く、正直、どうしてこんなに書かないといけないのかと疑問に思っていたのですが、
逆に私たちは文章を書く機会があることに感謝しなければいけないのだと思いました。」

別の方の感想です。

「私は、漢字があまり得意でないので、高1高2の時は、開始数分で諦めたこともありました。
しかし高3になった時に新聞を読み、字もきちんと書こうと努めてきました。
その結果、今回は時間一杯取り組め、終わった後は満足感を感じました。
書きとりを通して、勉強するのは楽しいと改めて感じることができました。」

高3生から後輩への素晴らしいメッセージです。
皆さんもこの先輩と同様に、この学校は何でこんなに書かせるのかと疑問に思っている方もいると思います。
その答えは高3生が言っているように科学の進歩で字を書く機会が少なくなってきたからこそ、
文を書く機会を大切にしなければならない。
漢字は書くことで定着するという真理です。
そしてもう一人の高3生のように、書きとりに真剣に取り組むことで学ぶ楽しさを感じたという言葉の重さです。
学ぶ楽しさは自ら勉強に打ち込むことによってのみ発見することができるのだということを高3生が教えてくれました。

次に受験勉強に挑んでいる高3生の声です。沢山ありますが、3点紹介します。

10月1日後期始業式の感想です。
「佐藤真海さんの“失ったものを悔やむのでなく、持っているものを高める”」
この言葉は失ったものがあるからこそ言える言葉なんだと思います。
私は五体満足であるにもかかわらず、自分ができることをさらに伸ばすということをしていない。と感じました。
受験勉強でもまだ少し逃げようとしている自分がいます。
泣いても笑ってもあと少ししかないので逃げずに走り切りたいと思います。」

12月4日の感想
「今までの学園生活で様々な困難に直面し、悩み嘆くことが多かったが、
困難を乗り越えた時に満足感と達成感を得ることができた。
これまでの経験を思い返すことで大学受験という今までに経験したことのない困難に胸を張って向かい乗り越えたい。」

12月21日納め式での感想です。
「6年間の定期テストを経験し思うことは、テスト前は集中力が高まる。つまり勉強の密度が濃いということです。
しかしそこでよく思うのはテスト前も今日も同じ24時間で同じ大切さであるということ。
冬休みも入試直前も今日と同じ大切な日々であることを忘れずに一日一日を過ごしていきたい。」

受験勉強は自分との闘いなのですね。
くじけそうになる自分、弱い自分に向かい、逃げるな、胸を張って困難を乗り越えろ、一日一日を大切にしろ、
と己を叱咤している先輩方の姿に頑張れとエールを送りましょう。

そんな先輩方の後姿を見て後輩は育つという話を11月6日の総務役員引き継ぎの時にしました。その時の感想です。

中1生は、
「礼法や実技において先輩に追い付き追い越せるようにしたい。
そのためには先輩方がどのような言葉遣いをしているか、どのような話し方をしているか、観察して真似してみたい。」
と言っています。

高1生は
「中学会長さんのあいさつの中に、“先輩に憧れて”という言葉がありました。
その言葉を聞いた時、私は自分がこの学校に入学して部活に入部した頃を思い出しました。
何もわからなかった私に先輩方が色んな事を教えて下さいました。
その先輩方の姿を間近で見ているうちに“あの先輩のようになりたい”という憧れを持ちました。
あれから4年、“どのようにすれば、あこがれの先輩になれるのか”と考え続けています。」

一方高3生のコメントです。
「私は中2の時から5年間先輩をしているけれど、良い先輩でいられたのかな?
昨年卒業された先輩方の高3の時と比べて私はしっかりとしなければと思いました」

後輩は先輩方の姿に憧れ追い付こうと努力します。先輩のほうは己の未熟さを感じさらに向上しようとしています。
この両者、より高いものに向かい伸びようとする文化が北鎌の誇るところです。大切にしましょう。

今年は友の素晴らしさに付いて書いてあるものが印象に残りました。

「この前、高校に入学したのに、もう卒業なのかと思うと寂しいというより、不思議な気分です。
校舎を歩くたびに今までのことが思い出されます。
友達と笑った場所、泣いた場所、先生に叱られた場所。沢山の思い出が詰まった学校が私は大切です。
今、文化祭の準備をしています。
面倒な作業もありますが、皆と作業しているということだけで楽しくて仕方ありません。
ずっと笑っていて、励ましあって、頑張るこのクラスが大好きです。
この学校で習った品性や当たり前の行動を忘れず、これからも頑張ります。」

「私は最近、季節の変わり目、低気圧の関係、受験のプレッシャーもあるでしょうが頭痛が絶えません。
そのせいで学校に来ることができません。
残りわずかな高校生活を思いきり楽しみたい、悔いのないよう勉強したいと思うばかりで、
身体がついていけず不安な毎日を送っていました。
ですがクラスの友達がノートを取ってくれたり、
遅刻して登校するとこれてよかったねと声をかけてくれてとても嬉しく励みになりました。
頭痛で悩んでいる事がとても悔しくてでもどうすることもできないけれど、
気持ちだけは強く持って皆と過ごせる時間を大切にしていきたいと思います。」

「私はたまに“真面目”といわれます。
そのたびに私は“つまらない人”といわれているような気がして嫌な時がありました。
私にとっての“真面目”はコンプレックスでした。
けれどそう思っていた原因は私が自分のための目標がなかったからだと思います。
校長先生のおっしゃった“心の豊かさ”は経験ではなく、自分に何か感じることがある時に満たされるものだと思いました。
三年生になり様々なことを経験してきました。
全てが完璧にできたとは思いませんが、色々なことに挑戦し、自信になることが増えました。
自分なりに真剣に励んだことを周りの人がわかってくれたことでコンプレックスでなくなりました。
私の周りにいてくれる人たちのおかげで私は頑張れるのだと思います。
なので、自分も他の人に力になれるように大切に高校生活を送りたいです。」

高3生がこの学園で見つけた宝物、沢山あると思いますがその一つが友達です。
友達は生きる気力を与えてくれます。中高時代の友達を一生大切にして下さい。