入試に関するお知らせ

北鎌よもやま話No.202「北鎌倉駅脇の小さなトンネル」

2014年01月15日(水)

 現在、北鎌倉駅はバリアフリー化工事(こちらも御覧下さい)で、下り線のホームが狭くなっています。その関係で、朝の混雑時にはホーム中程のフェンスが開放され、臨時改札口となっています。本校の生徒教員も、鎌倉学園、大船高校の皆さんもこちらから駅の外に出ています。その臨時改札を出たすぐ脇に、手掘りの小さなトンネルがあります。以前から気にはなっていましたが、冬休み明けに、このトンネルの由来を記した真新しい木札が掲げられていました。
 それによると鎌倉時代からの由緒あるもののようです。毎日通っている通学路にも歴史を感じられるとは、鎌倉冥利に尽きるものだと、しみじみと感じ入りました。 文責:N.K.

トンネルのすぐ左脇が、北鎌倉駅の下りホーム臨時改札口です。

 以下に木札の本文を転記しました。
『この岩塊は鎌倉の貴重な文化財です
 平安時代後期よりこのトンネルの有る岩塊は鎌倉の北の境界でした。もとは前面の鎌倉街道まで伸びていたもので、鎌倉時代中期には第三代執権についたばかりの北条泰時が、鎌倉を災いから守る四角四境祭をこの岩の外側でおこなっています。また鎌倉時代後期には円覚寺の西側境界ともなりました。
 一遍上人が第八代執権北条時宗に出会う「一遍聖絵」の有名な巨袋坂の場面は、この岩塊の先端の路上です。
 鎌倉時代の鎌倉を今にとどめる貴重な遺跡です。     北鎌倉史跡研究会』