
2014年01月29日(水)
今年も本校の梅が咲き始めました。今のところは記念館前の白梅だけですが、もうしばらくすると記念館裏の紅梅も咲き始めることでしょう。
梅と云えば、やはり菅原道真公の『東風吹かば にほひおこせよ 梅の花 主なしとて 春を忘るな』の歌でしょうか。高校2年生は、3月の修学旅行で太宰府天満宮の参拝を致します。(こちらを参照)その予習も兼ねて、今の時期に古典の授業の中で「大鏡」で道真公にまつわる話を勉強している最中です。この歌が詠まれた事情も、左遷される時に、都の邸宅の庭木として植えられていた梅の木に向かって『春風が吹いてきたらおまえの良い香りを送って来なさい。梅の花よ。主人である私がいないから、と云って春の到来を忘れてはいけない』と呼びかけたものだと学んでいます。
尤も、同じ歌が「源平盛衰記」には、道真公が左遷先の安楽寺で故郷を懐かしんでこの歌を詠んだとあります。そして、この言葉を聞いた都の邸宅の梅の枝が折れて、はるばる筑紫の地まで飛んできたと紹介されています。(飛梅伝説)こんな違いを学べるのも古典の面白さでしょうか。
今週末には、2月になり、中学から大学までの入試も本格化します。全ての受験生に素敵な花が咲きますように、祈念しております。 文責:N.K.
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