入試に関するお知らせ

平成26年度始業式が行われました。校長先生のお話をご紹介します。

2014年04月07日(月)

26年度が始まり、明日入学式で新入生が入ってきます。後輩は先輩の後姿をみて育ちます。本校のよい点を新入生に伝えて行って欲しいと思います。本校のよいところ沢山ありますが、今回紹介するのは、皆さんがホームルームノートに書いたり、アンケートに答えたことの中に現れている新しい本校の魅力です。

高校卒業式に臨んだ下級生の感激の声がホームルームノートに沢山書いてありました。その中から二点紹介します。

「今日初めて北鎌倉女子学園の卒業式に参加させてもらい、先輩方はすごく輝いているように思えました。先輩方が私たちに教えて下さった思いやり、伝統など沢山の大切なことを、先輩方のように私たちも後輩たちに教えて行きたいと思います。」とあります。何故卒業生が輝いて見えたのだと思いますか?玉磨かざれば光なしです。卒業生が輝いて見えたのは、この学園で己を磨いたからです。授業・受験勉強・部活動・行事などに真正面から取り組みました。辛いこと苦しいことも沢山あったけれど、自分の夢に向かい、目標に向かい自分の選んだ道を歩み続けたからから輝いているのです。別の方はこう卒業式をとらえています。

「厳粛な空気の中で執り行われた卒業式、卒業する高校三年生にとって特別な思い出に残る式にするために、生徒一同一丸となって一つの式を作り上げることの素晴らしさを感じるとともにそんな空気を作ることが出来る北鎌生の姿を美しく思いました。そしてこれが美しい女性の原点なのかなと感じました。」

この方はとても大切なことに気付き、大切なことを教えてくれています。そんな空気を作ることのできる北鎌生の姿を美しく思った、という言葉です。皆さんはこの方が美しいと感じたのは何故だと思いますか?私は北鎌生が持っている、他の人の幸せを願う心とその為に自分を律する事が出来る姿だと思います。他の人とは卒業生のことです。全員でお世話になった卒業生の幸せで大切な最後の時を作ってあげようとする心が美しいのだと思いますし、卒業生を送るにふさわしい姿勢、お辞儀で臨むように自分を律している、そこに美しさがあるのだと思います。美しさの追求これからも北鎌倉の文化として大切にして下さい。

次に大切にしてほしいこと。年度末にいじめのアンケートを取りました。集計は係の先生のほうで今、行われています。あのアンケートの内容はいじめだけではなく、皆さんの日頃の学校での生活に関する質問が多くありました。その回答は今の北鎌生の姿を現しています。「はい」という肯定的回答が最も多かったのは、“学校には一緒にいると楽しく安心できる友達がいる”というもので、全校生徒の91%が当てはまると答えていました。次が90%で“勉強が分かるようになろうと努めている”、第三番目が“学校には困った時に相談に乗ってくれる先生や友達がいる”の86%でした。いずれも非常に高い数字です。

このアンケートから分ることは、北鎌生は友達に恵まれていて、勉強が分るように取り組んでいて、困った時には相談に乗ってくれる人がいるということです。この素晴らしい校風も後輩にも伝えて行って欲しいと思います。

第三は人の話をよく聞き、そのことに付いてよく考えている文化が育ってきているということです。孔子が論語の中で言っています。“学びて思わざれば則ち罔く、思いて学ばざれば則ち殆し”と。学ぶということは、教えていただくことと自分で考えることの両方が大切であるということを実践している生徒がいます。

25年度終業式でなにを話したか覚えていますか。新聞に載っていた、海外ボランティアと東日本大震災3周年の話をしました。私が感心したのは中一のホームルームノートです。先ず内容の所には、今日終業式で、校長先生から自分を磨くための二つの話をしていただきました。一つは物事の最終選択をしなければならぬ時には、他人の反対意見を否定しないでヒントになるものを見つけ努力することと、自分の失敗を人になすりつけないことを話して頂きました。もう一つはたとえ許しがたいことでもきちんと受け止めていくことが大事だということです。そして感想欄です。読み上げます。「今日の終業式で私は、“判断力”と“受け止める力”を新たに自分に加えることでより人間性を高めることが出来ると学びました。“判断力”は相手の意見に込められている大切な物を見抜き、自分はどのようにすればいいのかを考えることだと思いました。”受け止める力“は相手から自分の悪いところを教えてもらったり、突然の事を聞いた時に恨んだり引きずったりしないことだと思いました。これらのことで自分もすこしずつ変わりたいと思いました。」新しい本校の魅力大切にして下さい。