入試に関するお知らせ

又木正登校長先生、ご勇退

2015年03月19日(木)

47年の長きにわたり、教鞭をとって来られた又木先生が、今年度でご退職なさることとなりました。
昭和43(1968)年に社会科の先生として本校に来られ、その後、平成15年より校長先生となられました。 
突然のご退職を聞いた生徒たちは、どよめきの声を挙げたり、中にはすすり泣く者も。4月からは、中2の道徳の授業に週1日はいらっしゃいますが、寂しくなります。

以下に又木先生の離任にあたってのご挨拶を再録致します。

退職者を代表してご挨拶申し上げます。それぞれの先生方がそれぞれのご事情で退職なさいますが、共通している思いそれは、この学園で皆さんと共に過ごすことが出来て幸せだったということだと思います。ありがとうございました。先生方を代表してお礼申し上げます。これからは私のことで恐縮ですが、47年間の思い出をお話します。一番の思い出はクラブ活動です。47年前この学校に着任した時に生徒からバドミントン部の顧問を引き受けてほしいと頼まれ、素人でしたが引き受けました。同時に大学時代ワンダーフォーゲル部に属していたのでワンゲル部を先輩の先生と立ちあげました。日曜や長期休暇中は午前中はバドミン、午後はワンゲルとクラブ三昧の日々を過ごしていました。ワンゲルの一番の思い出は尾瀬沼に裏側から入った時です。あまり人が利用しないルートなので一泊目のテントは普通の山道に張り、水場が近くにないので下の沢まで20分下り、40分かけて登ってきました。尾瀬には池の上に島が浮いているところがあります。一部地面とつながっていますが表面は、もうせんごけ等の高山植物がおおっている浮島に二泊目テントを張りました。今はそのようなことは許されないと思います。天国のようなところで泊まりました。バドミントン部は平成元年から7年まで県大会で連続優勝し、関東大会・インターハイに7年連続出場しました。この記録は現在も破られていないと思います。関東・インターハイ・国体で全国を回りました。北は北海道から南は宮崎県まで、北海道は札幌2回、旭川、登別と4回いっています。生徒と遠征した都道府県の数を調べてみましたら22都道府県でした。47都道府県の半数近くを生徒と共に遠征できたことが何よりの思い出です。関東大会に行った時、ある県の顧問の先生から北鎌倉女子学園は関東一きちんとしている学校だと誉めていただいたことがありました。うれしかったですが、関東一の学校といわれるようになるにはまだまだ足りないところが沢山あると思いました。この思いは現在も同じです。皆さんの力でもっともっと良い学校にしていって欲しいと思います。その為には愛校心を持って欲しいのです。愛校心は、自分の学校を愛する心と書きます。学校の優れたところや良いところを誇りに思い、それを維持していこうとする心ですが、それだけではありません。自分の学校を愛するに値する学校にしようとする心を愛校心というのだと思います。愛するに値する学校にするには学校の価値を高める必要があります。学校の価値とは何か。それは生徒の価値です。皆さん一人一人の価値を高めて欲しいと思います。北鎌生の未来に幸多かれと祈りまして、離任のご挨拶といたします。ごきげんよう。

又木校長先生の最後の挨拶