
2015年11月21日(土)
11月19日(木)、前駐米国特命全権大使 藤崎一郎氏をお迎えしての教養講座が高校生を対象にして行われました。
『国際情勢と日本』という演題から、生徒たちはいつにもまして、緊張した面持ちで参加していたものと思われます。
しかし、その緊張をみごとに裏切って、「高校生クイズ」さながらの高校生400名によるクイズバトルからのスタートでした。用意された質問は、新旧取り混ぜて、世界史・世界現状・世界把握・一般教養と、多様なもので、10に及ぶ質問が終わる頃には、生徒たちは一人残らず、“藤崎先生の世界”にすっかり導かれていました。
その後、今、生徒たちが心から知りたい…〈今なすべきこととは何か〉〈結果を出す方程式とは〉〈大学に進んだ折になすべきことは〉等々…ことに話をすすめてくださり、大変充実した時間を頂きました。後半は演題に添ってのお話でした。国際情勢も楽しいたとえを用いて語られ、殊に外交官時代のお話では、それが「人としてあるべき姿」に通じ、生徒たちは熱心に心を傾けていました。
この講演における生徒の感激の深さは、終了時間を優に超えた、最後に設けられ生徒たちによる11の質問によくあらわれていました。質問者の名前を呼びながら、11の質問に一つ一つ丁寧に、かつ迅速に、そして、一斉に答えられる“藤崎先生”の“大きな世界”、そこにはお話にあったことの実践が目の当たりにあり、生徒たちはますますその魅力に惹きつけられていたように感じます。
先生の大きな世界の胸をおかりして、「人生」をのぞき、「日本」を垣間見、「国際」を感じさせていただいた、おおきなおおきな体験をした1時間40分でした。
藤崎先生、貴重なお時間頂き、心より感謝申し上げます。 高三 学年主任Y.I.
【生徒たちの質問】
・「謙虚」という日本の特質は、国際社会ではどうなるか。
・このような「国際情勢」で、今、私たちは何ができるか。
・「新たの場」において、知り合いを作るテクニックとは何か。
・国際的活躍のための勉強方法は何か。
・同時多発テロはどこの国でも起こりうると思われるが、それに対する姿勢とはいかなるものか。
・信頼関係を長期的に保つには何が大切か。
・アメリカが日本に求めることは何か。
・人類の幸せのために「国境」は必要か。
・職業選択の基準は「興味」か「収入」か。
・外交官として心がけていたこととは何か。
・女性がこれから活躍するのに必要なものとは何か。
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