
2016年05月29日(日)
学園を卒業してから7年近く、まだまだ大学に残って活躍している方もいます。
今回はその中から、現在東京大学大学院医学系研究科博士課程で研究生活をしている中野紗緒里さん(平成21年3月卒)からの嬉しいメールをそのまま引用します。
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ご無沙汰しております。中野沙緒里です。
木々の新緑はエネルギーいっぱいですが、先生お体お変わりございませんか?
ようやく、ご報告できるNEWSができましたので、ご連絡させていただきます。
修士課程在学時代の研究成果が、Nature chemical biologyという、
Natureの姉妹紙に掲載されることが決まりました!!
ユニークなタンパク質合成系を使って細胞のエネルギーを作るミトコンドリアという細胞小器官の中で働くタンパク質の機能を特定しました。
さらに、このタンパク質が欠損すると、ミトコンドリア病という重篤な疾患の原因に繋がる可能性もわかりました。
いつかこの研究が糸口となって薬などが開発されれば、少しだけ誰かの役に立てるかもしれません。
ここまで来ることが出来たのも、研究室の先生を始め沢山の方のお力と応援のお陰です。
この成果に満足することなく、これからも精進して参りますが、とっても嬉しいです!
修士課程では「研究」が一人ではなく、みんなと一緒に開拓していくものであることに気付くことが出来ました。
最近はできることも増えてきて、毎日がとっても楽しいです。
博士課程の研究テーマも大発見の可能性を持つ強烈なものなので、毎日うんうん唸りながら手を動かしておりますが、
悩みが尽きないのは幸せですね!
まだまだ新米研究者ですが、これからもがんばります。
また、論文が形になったらお送りしますので、楽しみにしていてください^^
中野沙緒里
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未来のノーベル賞を目指して、頑張ってほしいですね。 文責:O.H.
「Nature chemical biology」のトップページより(Saori Nakanoの名前が中段にあります)
論文のページはこちら(Nature chemical biologyのHPにとびます)
東京大学大学院医学系研究科の中野さんのページはこちら。
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