入試に関するお知らせ

<学校長>令和2年度卒業式式辞

2021年03月05日(金)

高等学校の課程を修了し、高校生としての責務をまっとうされたこと、立派だと思います。改めて卒業生のみなさん、ご卒業おめでとうございます。保護者のみなさま、お嬢様のご卒業を教職員一同心よりお祝い申し上げます。

さて、三年前の入学式ではその面立ちにはまだあどけなさがうかがえましたが、新たな旅立ちを前にした今日、一人ひとりが美しく、頼もしい表情をした若者に成長されたこと、嬉しく、また誇らしく思います。みなさんは何ごとにも一生懸命取り組み、青春の日々を精一杯生きることで自らの資質を磨き、個性を輝かせてきました。このことは、みなさんの努力のたまものです。しかし、同時に常に暖かな愛情をもって支えて下さったご家族や先生方、そして共に励まし合い、困難を乗り越えてきた仲間たちのお陰でもあります。これからは成長を支えて下さった方々への感謝の気持ちを胸に新しい世界を歩んでください。そして夢を追い求めながらより良く、より美しく成長されることを願っています。みなさんならきっとできます。

さて、今年度は新型コロナウィルスの影響で登校できない日々がありました。また、行事もあまりできませんでした。しかし、それでも日々の生活の中で、また少ない行事の中で最高学年として後輩たちの前に立つみなさんの姿は、後輩たちに進むべき道を示すよいお手本でした。後輩たちも、みなさんからのメッセージをしっかりと受け止めてこれからの励みとして行くことでしょう。

卒業に際し、私からみなさんに2つの言葉を贈ります。一つ目は、「和顔愛語」です。平和の「和」に「顔」、穏やかな表情ということです。「愛語」は、「愛」する、国語の「語」で、言葉を大切にする。穏やかな表示で相手を思いやった言葉遣いをする。これは健やかな人間関係をつくる心構えと考えて欲しいと思います。二つ目は、「時を守り、場を浄め、礼を正す」です。これは社会人として人から信頼されて自立した生活を送る上での心構えと考えてください。人々と協力して一人でも多くの人が笑顔になれる社会をつくることに参加してください。

最後になりましたが、保護者のみなさまにお祝いと御礼を申し上げます。今日のよき日、立派に成長されたお嬢様の姿に感慨もひとしおのことと存じます。教職員一同、改めて心よりお慶び申し上げます。また、本日まで学園にお寄せいただきましたご支援、ご協力を深く感謝申し上げます。ありがとうございました。

卒業生のみなさん、北鎌倉女子学園はみなさんの故郷です。いつでも帰ってきてください。そしてみなさんの近況を聞かせてください。みなさんの健やかで輝かしい未来を心からお祈り申し上げて式辞と致します。

令和3年3月1日
北鎌倉女子学園高等学校
校長 今泉 仁