学園生活に関するお知らせ

Clubgram「上高地合宿報告」ワンダーフォーゲル部

2023年08月05日(土)

2019年度以来途絶えていたテント泊による山行合宿が、今年度再開の運びとなりました。8月上旬、中2~高3までの7名と教員3名の10名とで上高地へ行って来ました。

初日は新宿から直通バスで上高地に入り、徳沢キャンプ場(1562m)まで2時間、テントや食材、寝袋、雨具を皆で分担して背負い、歩きました。

二日目は3:40に起床し、4:00から朝食と昼食の準備を同時進行で行いました。6:10に徳沢を出発し、横尾(1620m)経由で蝶ヶ岳(2677m)への急坂を15分登って5分休むというペースで前進。高度計によると1時間で約300m登っていることが分かりました。互いに励ましあったり、他愛のないおしゃべりで疲れを紛らわせたりして、11:40に山頂へ到着しました。山頂では特別天然記念物の雷鳥の親子に遭遇したのも良い思い出です。下山して徳沢に戻ったのは17:00でした。

三日目は、7:30にテントを撤収し上高地バスターミナルへ。荷物を一時預かりに託し、身軽になって田代池まで散策。その後、外来入浴を行っているホテルで温泉に浸かり、三日間の汗と汚れを落として帰途に就きました。

では、生徒の感想の一部を紹介しましょう。

『蝶ヶ岳までの道のりが思っていたよりも急で、トレーニングをして体力をつけていても少しキツかったです。しかし、森林限界を超えた時そんな疲れなど吹き飛んでしまうほど素晴らしい景色が広がっており、頑張った甲斐があったなと感じました』

『頂上までの道のりは険しくて辛かったのですが、頂上が見えた途端に「あともう少し!」と仲間と励まし合いながら登ったのが楽しかったです。また、頂上で食べたラーメンやおにぎりはいつもよりも美味しく感じられました』

『蝶ヶ岳山頂からは空を突き刺す様にそびえ立つ槍ヶ岳の勇ましい様相を目にすることができ、その磐石な姿が脳裏に焼き付いています。山頂から壮大な景色を眺めていると、下界で起こる物事がちっぽけに思えて来ました』

『テントの中から聞こえる風の音や木が揺れる音、鳥と動物の声によって自然との一体感を感じました。また就寝時間になる頃には冬の様な寒さで、床もゴツゴツしていたので何度も目が覚めて眠れませんでした。一方であえて山小屋では感じることの無い苦労を味わうことで、強く生きる力を身につけられた気がします』

初めてのことや不自由なことを乗り越えて、生徒達は良い表情をしていました。

文責:顧問N.K.