学園からのお知らせ

《校長》中学学校説明会 校長あいさつ要旨(2023年5月13日)

2023年11月02日(木)

学校説明会での校長のあいさつ要旨をご紹介いたします。今回掲載いたしますのは2023年5月13日の中学学校説明会でのあいさつです。ぜひご一読ください。

 小学生の皆さん、保護者の皆様、こんにちは。本日はあいにくの雨でございますが、本当にお忙しいところ、お越しいただきましてありがとうございます。雨の中、坂道は大変だったのではないかなと思いますが、本校の生徒は毎日通うことで体力をつけております。

 昨日は遠足でした。中学の遠足は1年生から3年生までクラスを解体して異学年でグループを作って行動します。今年の遠足の感想は昨日終わったところですのでまだ聞いていませんが、去年の中学3年生の感想文では、「中1の皆さんが楽しそうで良かった」とか「中学1年2年の方とお友達になれたり、交流できて良かった」ということを多くの子が書いていました。本校の一番の伝統はそういった温かさだと思います。上級生が下級生の面倒を見るなどの思いやりの心が伝統となってつながっている、それを私は強く感じているところでございます。今は、おおらかな生徒さんがとても多くなっています。今週も放課後に、校長室に中学1年生の方が何人か遊びに来てくれました。友人関係やクラスの様子について話してくれました。教員と生徒の皆さんの距離が近いのも伝統です。

 小学生の皆さんがこれからの6年間、中学から高校をどういう風に過ごすかは、皆さんそれぞれ目標があり違ってくると思います。本校はICT教育と英語、それから探究的な学習をとても重視しております。特にICTが進んでいて、情報の専門である教員が2人おり、それから、ICT支援員が週に1回は必ずまいります。ですから、ペッパー君を動かしたりドローンを飛ばすということに取り組んでいますが、それ以外に大切な情報モラルや日ごろのコンピューターの使い方について詳しく学びます。Chat GPTが話題になっていますが、ICTは小学生の皆さんがこれからしっかり身につけていかなくてはいけないスキルだと思っています。これは本当に他校よりも先進的に行なっているところだと思います。

 昨日、高校生は円覚寺の横田管長さんのお話を伺って、その後鎌倉散策を行いました。大きな学校行事の他にも、この鎌倉という恵まれたフィールドを活用して日本の伝統文化が身近に感じられる行事が多く、心を育む教育をこれも伝統的に行なっています。

 ここに、北鎌倉女子学園の学園誌を持ってまいりました。これは61号です。毎年1巻ずつ出しております。内容は、生徒の皆さんが何をやったかという行事や学びの感想です。感想文は行事が終わると大体600字前後書いていただきます。最初は大変だと思いますが、それを高校3年生までやるとどういうことになるかと言いますと小論文がすらすら書けるんですね。苦労なく文章が書けるようになる、これも伝統的な取り組みだと思います。大学入試の話は少し早いですが、本校は指定校をとても多くいただいていますが、総合型選抜で大学に入る方も多くなっており、小論文が合格につながっているのだと思います。

 SNSで日ごろの生徒の様子を発信いたしておりますので、そちらもチェックしていただきたいと思います。本日は本当にお忙しいところありがとうございました。伝統の中に先進的な取り組みがある北鎌倉女子学園でございます。本校の良さを感じ取っていただければ幸いです。