2023年11月25日(土)
11月23日(木・祝)、本校を会場としてインターアクトクラブの年次大会が開催されました。インターアクトクラブは社会福祉活動を目的とした団体で、4年前に鎌倉ロータリークラブの皆様のご支援をいただいて発足しました。年次大会はインターアクトクラブがある同じ地区の学校が毎年持ち回りでホスト校を務めることになっており、今年本校は初めてその大役をお受けしました。今年のテーマは 「Now for the future~『比べる』を『尊重』に~」です。テーマはその年のホスト校が決めることになっているので、生徒から出されたアイデアのよいところを組み合わせ、このようなテーマに決定しました。
テーマに合ったプログラムにするために、当日は日本財団パラスポーツサポートセンター常務理事(CEO)を務めていらっしゃる小澤直先生をお招きし、「パラスポーツから見えた共生社会へのヒント」というタイトルでご講演いただきました。アメリカでスポーツビジネスを学んでいらっしゃったご経験もある小澤先生からは、日本はまだ障がいのある方にとって過ごしやすい環境が整えられているとは言い難いという趣旨のお話がありました。また、障がいのある方ができることとできないことの区別を周囲の人が想像しかねて、適切な対応ができない現状があることを指摘し、起こりうる問題を「想像」して、適切な解決策を「創造」することの大切さをお話ししてくださいました。
午後は各校混合の班で昼食を食べて交流を深めながら、小澤先生から出された課題への解決策を皆で考え、発表しました。障がいの種類ごと、場面ごとに起こりうる問題を考えて対処法を打ち出すという、まさに「想像」から「創造」への実践です。発表の際には、小澤先生が班ごとに丁寧なコメントをしてくださり、参加生徒は新たな気づきを得て充実した時間を過ごすことができました。
ところで、年次大会の運営方法はある程度ホスト校の裁量に任せられているので、従来は紙でパンフレットを製作していたところ、デジタルパンフレットに変更するという試みにもチャレンジしました。前例のない作業でしたが、実行委員の生徒は教員の指導のもと、着実に任務を遂行して見事なパンフレットを完成させました。司会や受付等の仕事も生徒が担当しましたが、イベントにはつきもののイレギュラーな対応も柔軟にこなし、見事な成長を見せてくれました。
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