学園からのお知らせ

《校長》高校学校説明会 校長あいさつ要旨(2023年11月3日)

2023年11月30日(木)

学校説明会での校長のあいさつ要旨をご紹介いたします。今回掲載いたしますのは2023年11月3日の高校学校説明会でのあいさつです。ぜひご一読ください。

 中学生の皆さん、保護者の皆様、こんにちは。連休3連休の初日、行楽日和に本校にお越しいただきありがとうございます。今日は生徒の生の姿を見ていただきました。ご覧いただいたとおり、本当にのびのびとしており、また、自分の意見をしっかり言える生徒に育っています。文化祭も主体的に取り組んでいましたし、先日、生徒会役員の立会演説がございましたが、その時も学校をこうしたいと自分たちの考えをしっかり伝えておりました。

 本日は、本校の推奨ポイントを3つご紹介したいと思います。

 まず1つ目は、学校に向かう坂道で息切れをされた方もいらっしゃると思いますが、丘の上のこののどかな空間、安全安心な北鎌倉の環境で学べることです。坂道を上がることで体力もつきます。今週日曜日に円覚寺で60年に一度の洪鐘祭があり、本校の書道部やボランティアがお手伝いをさせていただきました。今月はこの講堂で鶴岡八幡宮の皆様に雅楽をご披露いただきます。本校は日本の伝統文化に触れる機会がとても多く、高校1年生では礼法の授業がありますので、思いやりの心が身につきます。本校の生徒は、本当に優しいです。この鎌倉の地で心と身体の健康が育まれます。

 2つ目です。学校案内にも書いてありますが、英語とICT、こちらは他校に先んじて取り組んでおります。英語は、イングリッシュルームを見ていただき、ネイティブの方にも会っていただければお分かりいただけると思います。今年は、テキサスの州立大学と教育協定を結びました。またICTは、セルラータイプのiPadを貸与させていただき、生徒は文房具として使いこなしています。情報の授業はMacとWindows両方のPCで学べ、これは県下でも余り例はないのではないかなと思います。その他、ソフトやスタッフにつきましてもお話しさせていただきたいのですがお時間の関係では省略させていただきます。

 3つ目はキャリア教育です。探究活動に力を入れており、地域や大学との連携をとても強めております。今年度も新たに成城大学、杉野服飾大学、東洋英和女学院大学と高大連携の教育協定を締結しました。それは進学のためではなく、より専門家からの学びを提供したい、そのような思いから連携させていただいております。大学の指定校も数多く、今年も新たに数校からいただいておりますが、この指定校というのは、本校の生徒の卒業生がその大学で頑張って信頼を得たことの積み重ねで、そういう本校の伝統が指定校の数の多さに繋がっていると思います。今年は上位校の大学の指定校が残っており、それは、生徒には高校入学時から自分のキャリア、進路について考えさせて、とりあえず目の前の大学に行くということではなくて、自分が将来どうやって職に就いて生きていくか、それを考えて、大学を選んでいるということの証だといえます。先ほど、生徒から特進コースの紹介がありましたけれども、特進の皆さんは指定校を考えず大学入試にチャレンジしてもらいます。その方が、自身の進路の幅が広がり、今年の春も複数の生徒が、早稲田、上智に合格しました。

 高校選びは難しくなっていると思います。県立高校を併願で考えている方がいらっしゃると思いますが、今年度から入試に面接がなくなり、2次選考では観点別評価が使われます。昨年のデータが参考にならないようにも思えます。学校選びは、カリキュラムや教育活動、生徒の雰囲気などが選択のポイントになってくるのではないかなと思っております。

 そこで本校のカリキュラムについて、高校1年に変更がありますのでお伝えします。芸術ですが、本校はこれまで音楽に力を注いできましたが、ICTにはアートのセンスも求められるますので、音楽Ⅰと美術Ⅰのどちらかを選択していただくことにしました。また、保護者の皆様に変更をお伝えしますのは、昨今のこの物価高騰の折、授業料を本校も月1,500円値上げさせていただきたいと思います。併せて、授業料と教育維持費を組み替えさせていただき、教育維持費を5,000円下げることといたしました。授業料は世帯収入によって、就学支援金として国と県から補填していただけますので、ご家庭によっては、持ち出す額が少なくなるということが言えます。

 本校は「のびやかな自立した女性を育む」ことが教育目標です。皆様が将来幸せに生きるためのご支援をいたします。どういうふうに高校生活を送るか、高校でどういう力を身につけるか、何に挑戦するか、そういったことをお考えていただいて、本日の本校の説明会を学校選びの一助にしていただければ幸いです。本日はありがとうございました。