学園からのお知らせ

〈学校長〉授業始めの放送挨拶

2025年01月08日(水)

皆さん、あけましておめでとうございます。
年末年始は充実した時間を過ごすことができたでしょうか。本日から、学年を締めくくる学校生活が始まります。

今日は年頭にあたり、「干支」の話をしたいと思います。
「干支」というと、ね・うし・とら・う…と動物のことを思い浮かべる人がほとんどかと思いますが、実は干支は「十干(じっかん)」と「十二支(じゅうにし)」を組み合わせたもののことを言います。十干十二支の組み合わせは、全部で60通りあって順番に巡り、人の年齢が60歳になったら還暦と言いますが、自分が生まれた時の干支に戻ってきたことをお祝いすることを意味します。
「十二支」は、皆さんが知っている通り、子(ねずみ)丑(うし)寅(とら)卯(うさぎ)辰(たつ)巳(へび)午(うま)未(ひつじ)申(さる)酉(とり)戌(いぬ)亥(いのしし)です。中国が発祥で、年、月、時間、方位を表すことに用いました。
「十干」は、聞きなれないと思いますが、漢字で書くと、漢数字の十と干すという字、干支の「え」で表し、甲(きのえ)乙(きのと)丙(ひのえ)丁(ひのと)戊(つちのえ)己(つちのと)庚(かのえ)辛(かのと)壬(みずのえ)癸(みずのと)の10種類あり、やはり時間を表すものでしたが、1から10までの順番を表すためにも使いました。アニメの「鬼滅の刃」を見た人は聞いたことがあるのではないでしょうか。鬼殺隊の階級に使われていますね。
さて、前置きが長くなりましたが、今年(2025年・令和7年)の干支は、十干の「乙(きのと)」と十二支の「巳(み)」が組み合わさった「乙巳(きのと・み)」になります。
十干や十二支は、それぞれ独自の意味も持っています。
乙は、しなやかに伸びる草木を表しています。困難な状況にあっても根気よく粘り強く進む生命力を象徴すると言われます。
十二支の巳、へびはゆっくりと曲線を描きながら動きます。困難があっても紆余曲折しながら進むことや「脱皮」を繰り返して、再生・成長していくので、縁起の良い生き物だと言われます。この2つの組み合わせである乙巳(きのとみ)には、「努力しながら成長する」といった縁起のよさを表していると言えるそうです。
言うまでもなく、新しい一年のスタートは、目標を立てる絶好の機会です。今年の目標を決めた人も多いと思いますが、まだ決めていない人は、今年は変化する環境に柔軟に対応することを象徴している年なので、是非、新しい経験や学びを通じて自分を成長させることを目指してください。「しなやかな心」で様々なことに目を向け、チャレンジしてほしいと思います。
そして、目標が達成できるかどうかのポイントをメンタルトレーナーに伺うと、シンプルですが、その人の気持ちの熱量で決まるそうです。誰のために、何をするかなどを具体的にして、絶対やってやるという意欲で取り組む。皆さんの場合は、自分自身のために何をするかだと思います。目標に向かって熱量を持って取り組んでください。

北鎌倉女子学園も、時代の流れに合わせて変化し、成長・発展するため、新たなことを展開します。
今年2025年の4月に国際コースをスタートさせます。これまでの本校の取り組み自体が、国際コースと表現しても良い教育内容だったので、少しアレンジして明確にしました。高校生の皆さんは、国際コースと遜色ない現在の英語教育の環境をフル活用してください。
それからもう1つ、正装についてです。現在、裾がチェックのスカートだけが正装でしたが、新年度からグレーのスラックスも加える予定です。まだ、学園生活の手引きを改訂していませんが、今年度内に、スラックスを着用したい人は担任の先生に相談してください。
これからも、北鎌倉女子学園の伝統を守りながら、新しいことを取り入れていきたいと思います。みどり会の役員の皆さんともお話しする機会を設けたいと思います。

さて、来週末には大学入学共通テストです。一般受験の高3生は、ラストの追い込みを続けましょう。ベストコンディション、平常心で試験に望めるように、規則正しい生活にも努めてください。応援しています。
進路が決まった皆さんは、明日から新生活準備講座が始まります。皆さんの同級生になる他校の人はコツコツ受験勉強をしていると思います。友達とのたくさんの思い出を作るとともにそれぞれの学びを止めないでください。

では、全校生徒の皆さん、昨年末からインフルエンザが猛威をふるっています。感染症対策をしっかりしながら、勉強に部活に、自分の興味にと積極的に取り組み、学年の仕上げの日々を有意義に過ごしてください。これからの3ヶ月は登校日が少ないので、あっという間に過ぎてしまいますよ。