学園からのお知らせ

《校長》授業始のお話

2025年08月27日(水)

8月27日(水)から学校が再開しました。授業始めにあたって、校長先生が放送でお話をしました。


生徒の皆さん、ごきげんよう。

39日間の夏休みが終わり、今日から前期の授業を再開します。充実した時間を過ごした人も、「あっという間だった」と感じている人もいることでしょう。この夏の過ごし方はそれぞれ違ったと思いますが、学校がある時にはできない様々な経験を通して、皆さんは一回り成長していることと思います。

今年は、終戦から80年、そして昭和という時代の始まりから100年という、大きな節目の年です。この夏は、テレビや新聞でも、原爆や特攻隊といった戦争に関する話が例年以上に多かったように感じます。また、世界では、今、この瞬間も争いや混乱が続いています。だからこそ、こうして毎日を穏やかに過ごせることが、「当たり前」ではなく、本当に幸せなことであることを、忘れてはいけないと思いました。皆さんも日常生活を、大切に過ごしてください。

さて、学校では、9月2日の合唱コンクールに始まり、文化祭、球技大会、修学旅行と、仲間と絆を深める大切な時間が続きます。時には、友達と意見が合わなかったり、誤解が生じる時があるかも知れません。人は、誰しも不完全な存在です。友達の小さな失敗や不器用なところは、温かい大きな心で受け止めてください。大らかに受け入れるその優しさは、必ず自分にも返ってきます。皆で協力して課題を乗り越え、最高の思い出をたくさん作りましょう。あっ、合唱コンクールの後には期末試験が控えていますので、勉強も忘れないでくださいね。

私は、この夏、高校時代の友人たちに会って、旧交を温めました。会うたび毎に、飽きもせず当時の話で大笑いしています。改めて感じたのは、もっとたくさんの人と友達になっておけばよかったということです。学生時代というのは、人生の中でも楽しさと豊かさに満ちた時間だったのだと、時を経て改めて実感しています。

特に高校3年生の皆さん。卒業まで残り半年ほどです。まだ話したことのない同期生がいたら、ぜひ声をかけてみてください。交友関係を広げると、自分の世界も広がります。そして、人生にはいくつかの大きな転機がありますが、進路を考え、これからの数ヶ月間をどう過ごすかは、そのうちの1つです。人生のシナリオをどう描くか、それを決めるのは、皆さん自身です。よ〜く考えて、未来への準備をしてください。先生方はしっかりサポートします。

では最後に、今日からの学校生活、いろんなことに挑戦してくださいね。行動を起こして、自分の可能性を広げてください。それから、大切なことです。もし、困ったことや悩みがあれば、一人で抱え込まず、家族や先生、周囲の人を頼ってください。皆さん一人ひとりの活躍を楽しみにしています。

この後、地震に特化した防災訓練を行います。数日前に、富士山が大規模噴火したらどうなるかというCGが公開されました。神奈川県も風向きによっては、火山灰が20センチ以上積もるそうです。今日の訓練と対応が共通するところもあります。日頃から、防災に関するアンテナを高くしてください。

以上で、私の話を終わります。ごきげんよう。