入試に関するお知らせ

<校長>校長のつぶやき vol.005

2020年05月29日(金)

校長のつぶやき 5月29日(金)

 みなさん、元気ですか。

 いよいよ学校が再開されます。毎朝坂道に立ち、みなさんに「おはよう」と声を掛けることができると思うと、また、みなさんから元気のエネルギーをもらえると思うと本当に嬉しさが込み上げています。

 しかし、浮かれてはいられないのです。今日は大きな声でつぶやきます。新型コロナの感染者数が少なくなってきたという意味では「収束」してきたのですが、ウィルスを完全に抑え込んではいないわけですから「終息」はしていません。再び感染拡大が生じないように自分を守り、同時に人を守るために一人ひとりが気遣いをもって生活することが求められます。

 6月8日から分散登校ではありますが、学園生活がはじまります。しばらくの間は以前と同じような生活はできません。学園での新しい生活スタイルをみんなで協力して創って行くことになります。5月8日の「校長のつぶやきvol 03」の中で紹介したドイツのメルケル首相の言葉を思い出して下さい。「自分にはあまり関係ないと一瞬たりとも考えないことです。不要な人など誰もいません。私たち全員の力が必要なのです。 …… 私たちが力を合わせて行動することで自分たち自身を守り、お互いに力づけることができるかということでもあります。一人ひとりの行動が大切なのです。」みんなで協力して、安心・安全な、そして楽しい学園生活を創って行きましょう。

 そこでこれからの学園生活で意識すべきことをお伝えします。

 朝、必ず検温をして健康観察チェックシートに記録しましょう。もし、37.0℃以上(早朝の体温が一日で最も低いといわれているため)の熱があった場合は登校を控えてください。欠席にはなりません。健康観察チェックシートは過去16日間以上のものを保存してください。万一体調が悪くなった場合は、病院で受診する際に持参して健康状態の変化を伝えしましょう。

 登校の際、必ずマスクを着用してください。また、予備のマスクを1枚学校においておきましょう。水分補給のために水筒かペットボトルを持参しましょう。登下校の服装は、夏用制服、または上は白のポロシャツでも大丈夫です。校内では熱さ対策のためにTシャツや体育用ハーフパンツ、あるいは私服の短パン等を着用しても結構です。

 朝、正面玄関でサーモグラフィーを使って体表面温度の確認をしますので、自宅で検温を忘れずにしてきましょう。高体温の場合は、再度検温します。37.5℃以上の場合は、教室へ入らず、別室での待機になります。その際には、保護者の方に迎えに来ていただき、帰宅してもらうこともあります。また自宅での検温を忘れた場合は、教室へは行かず、保健室前で非接触型体温計で検温してもらってください

 朝、教室に入る前には、必ず消毒液での手指の消毒か、石鹸での手洗いをしてください。また、皮膚が過敏な人は水だけでも良いので手洗いを習慣化してください。このことは朝だけではなく、外から校舎内に入る時や共有の校具を使用した場合など、教室に入る前に手指の消毒か、手洗いをしましょう。手を拭いたり、汗を拭いたりする際には自分のハンカチやタオル等を使いましょう。手を振って水を払ったり、人のものを借りて使うことは絶対にしてはいけません。

 教室内は、冷房中でも二方向の対角線上にあるそれぞれ1つ以上の窓を空けて換気を行います。窓のない部屋の場合は、忘れずに換気扇を使用してください。休み時間には前後のドアや窓を全開し、空気の入れ替えをしましょう

 休み時間に、トイレや手洗い場へ行く際、あるいは移動教室への移動の際など、密接・密集にならないよう気をつけましょう。

  昼食は、自分の教室かあるいは学年に割り当てられた場所で、座席は向き合せずに、その場にいる全員が同じ方を向いて、間隔を空けて座ってください。また、食事の時にはマスクを外しますから、会話は極力控えましょう。昼食後の歯磨きの際にも、昼休みの時間は十分にとってありますから密にならないように間隔を空けて待つように意識しましょう。

 東京大学、米ウィスコンシン大学、国立国際医療研究センター、国立感染症研究所の共同研究として、猫と猫との間で新型コロナウィルスが感染するという結果が報告されました。これまで猫から人への感染した事例は報告されていませんが、動物との過度な接触は控え、動物に接触した場合には、手指の消毒あるいは石鹸での手洗いをしましょうと伝えています。学園の人気者「しぶ」に対しても、いまの時期は、残念ではありますが、接触を控えて離れたところから可愛がってください。

 意識すべきことが、たくさんあります。しかし、みんなで助け合い、励まし合い、協力して自分たちの生活スタイルを創って行きましょう。どんな時でも元気に笑顔で明るい学園生活を創って行きましょう。

 最後になりますが、学校が再開されたなら、毎日坂道に立とうと思っています。しかし、いまの時期、声をかけることは控えなければいけません。坂でみなさんに会ったら手を振ります。会釈をするか、手をふり返して下さい。それだけでもコミュニケ―トできると思います。みなさんに会えるのを楽しみにしています。

 2020年5月29日
北鎌倉女子学園中学校高等学校
校 長  今泉 仁