入試に関するお知らせ

高1 能・狂言鑑賞会

2022年11月12日(土)

119()、気持ちの良い秋晴れの中、高校1年生は鎌倉・長谷にある鎌倉能舞台へ能と狂言の鑑賞に行きました。

能と狂言の豆知識満載の愉しいお話を伺った後、狂言『柿山伏』と能『経正』の鑑賞、そして狂言体験ワークショップを楽しみました。

『柿山伏』は柿を盗み食いして畑の主に懲らしめられる山伏のお話ですが、狂言特有の所作でコミカルに演じられ、生徒たちもすっかりその世界に引き込まれ声を上げて笑っていました。

一方の『経正』は、一ノ谷の合戦で討ち死にした平経正を弔い、生前愛用していた琵琶を仏前に据える音楽葬を舞台とした物語です。シテ(主役)の亡霊・経正が琵琶を奏で舞う優雅なひと時から一変し、襲いかかる亡者たちと悪戦苦闘するクライマックスは、地謡方と囃子方の演奏も相まって非常に緊迫感がありました。抑制された動きの中に、経正の哀しみや痛み、供養をしてくれる行慶たちへの感謝の想いや優しさなどが表現され、それを間近に感じられたことは生徒たちにとっても大変貴重な経験になったことと思います。

その後の狂言体験ワークショップでは、各クラスから2名ずつが舞台に上がり、構えの姿勢や発声、『柿山伏』の柿をもいで食べる所作などを教わりました。客席にいる生徒や教員を含め全員で行う場面もあり、狂言や能という芸能がより身近に感じられました。

最後の質疑応答は時間で打ち切りになるほどたくさんの質問が上がりましたが、ひとつひとつに丁寧にお答え下さいました。「女性の能楽師はどのくらいいるのか」「どうやって繊細な楽器を運搬しているのか」など、能楽の世界が広く深くなったように思います。

グローバルな世の中だからこそ、日本人として日本の伝統芸能を知ることは必要不可欠です。高2では雅楽、高3では歌舞伎の鑑賞もあるので、見聞を広めたくさんのことを感受してくれることを願っています。

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