学園からのお知らせ

〈理事長〉令和5年度卒業式式辞

2024年03月01日(金)

卒業生の皆さん、保護者の皆さんおめでとうございます。来賓の方々よくいらして頂きました。
卒業生はこれからもう大人です。自分の将来を自分でつくっていくことになります。

卒業にあたり、みなさまに一言お贈りさせていただきます。
皆さんが入学した時はまだコロナの日々でした。
在学中にウクライナ侵攻、トルコ地震、ガザの戦争、能登大地震などが起きました。
ひとことで言えば、何でも起こる時代です。昨日の続きは今日ではない、今日の続きが明日ではないかもしれません。それを念頭に置いて三つのことが重要になります。

一つは自分を強くすることです。
体を健康にして、自分の中に力を蓄える、例えば時代の要請に応じ英語の力やコンピューターの力を磨くこと、またできれば一つ専門分野をもつことです。資格をとることもお勧めです。そうすればどんな世でも求められる人材になれます。
この学園ではその基礎を皆さまにお教えしました。自信を持っていてください。その上に立って自らを伸ばしていかれることを期待しています。
二つは友だちづくりです。
ひとりではできることに限りがあり、人間関係が大切になります。友だちづくりは得意な人もそうでない人もいます。正直に言うと、私自身は自我が強すぎたせいか、子どものころから友達づくりがけっして得意ではありませんでした。でも努力はしましたし今もしています。
報われることもそうでないこともあります。でもあまり見返りを求めずにいればそう失望することもありません。いま私は結構この年でも友だちが増えています。
ぜひ努力することを簡単にあきらめないでください。
三つは感謝の気持ちの表明です。いま平和な街でこうして高校を無事卒業できたのは、皆さんの努力もありますが、支えて頂いた保護者や導いてくれた先生、多くの社会の人のおかげです。
感謝の気持ちは照れくさくてもぜひ言葉にだしてください。
私も今日そうします。
保護者の方、大事なお嬢様をこの学校に入れて頂きありがとうございました。卒業生の皆さん、この学校のいい生徒でいて学んでくれてありがとうございました。学園にテントを寄贈頂きありがとうございました。ご来賓、担任をはじめとする先生方、ここまで卒業生を見守ってくださりありがとうございました。

今日みなさんはこの学校を卒業されますが、これでさようならではなく、体育祭でも文化祭でもぜひまた遊びにいらしてください。卒業生のみなさんが顔を出しに来てくれることは、先生方の喜びのひとつでもあります。

以上をもってご挨拶とさせて頂きます。ありがとうございました。

令和6年3月1日
北鎌倉女子学園高等学校
理事長 藤崎一郎