学園生活に関するお知らせ

音の採取(高1普通科音楽)

2023年03月17日(金)

高校1年葵組(普通科特進コース)の音楽の授業で、“音の採取”にチャレンジしました。

音楽室を出て、身の回りにある様々な音素材をGarageBandの録音機能で採取します。

鳥のさえずり、風が木の葉を揺らす音、落ち葉を踏み締める音、ヘリコプターの音、自動ドアの開閉音など、普段は当たり前に聞き流しているひとつひとつの音に耳をそばだてました。
生徒たちも生き生きと、音集めを楽しんでいました。

そしてその素材を切り取ったりコピーしたりして色々に組み合わせ、オリジナルの新たな音楽として完成させます。

実はこれ、1940年代後半以降のフランス音楽界で一世を風靡した「ミュージック・コンクレート」という音楽の手法を真似ています。

自然の音や都市の騒音などを音素材とし、当時は録音テープを実際に切り貼りしたり繋ぎ合わせたり、さらにそれを電気的・機械的に変質させたりして音楽として構成していました。
生活が近代化しめまぐるしく進化していく時代に、身の周りに溢れる音へ耳を向けさせるという意図もあったのではないでしょうか。

生徒たちも、ひとつひとつの音の面白さに気づき、日々の忙しい生活の中では見過ごしてきていた様々な音に意識を向け、またそれを組み合わせてみることで意外な音響空間が生み出される発見が得られたのではないでしょうか。
まだまだ世の中には発見されていない“音楽”が転がっているかもしれません。

(文責:N.S.)